2012年11月30日金曜日

企業におけるネットワークの見直し(ハンズの場合)

今、企業が、法人向けソリューション・製品よりも、コンシューマ向けのソリューション・製品を利用することが増えてきている。

これは、コンシューマ向けのサービス・製品のほうが、圧倒的に”量”がでているので、廉価であるということは周知の事実なのであるが、場合によっては、品質においても、凌駕する部分がでてきいるのではないだろうか。

例えば、小売業でいうと
iPodTouchのほうが、法人向けハンディーターミナルよりも良い
とかであるが、ネットワークの世界でもそのようなダイナミズムがある。
専用線は企業利用で、インターネットは消費者利用という常識がある。

弊社は、ワイドイーサを主回線として、インターネットVPNをバックアップ回線にしているが、これは、他社と比較して、重厚な構成である。

今後は、
・インターネット回線のみ (バックアップ回線はひかないし、VPNも利用しない)
にしようと計画している。

主回線がきれたらどうなるのか?
小売業の場合、POSレジは止まってはいけないのだけれど
・POSは稼働する(POS内に価格DBがあるので大丈夫)
・クレジット決済は稼働する(オーソリ通信ができなくても、ネガデータによる承認とする)
・ポイントの利用・貯める(これは、貯めることは後付でできるが、利用はできない)
上記のリスク(ポイントを利用できない)はあるものの、バックアップ回線のコストと主回線の稼働率を考慮すると、「バックアップ回線をひかない」というのも、ソリューションとしては、アリ、だと考えた。

ほとんど、企業の情報システム責任者が、バックアップ回線をやめる決断はありえないというだろう。
しかし、本当に、機会損失コストとキャッシュアウトをシミューレーションすると、今までの常識、ではない、やり方が、正しいということもあろうかと思う。

また、閉域網(専用線)ではなく、インターネット回線に対する期待(今後の品質や速度の向上)は、いつか、インターネットは、専用線を超える時代がくるだろう。
現在、キャリアが閉域網に対してどれだけの投資をしているだろうか、年々、利用減少しているサービスにだれが投資するのだろうか。
現時点では、専用線のほうが、品質は高いのは間違いない。しかし、近い将来、逆転するだろう。

あと、ひとつ記載したい。

インターネットVPNじゃなくて、インターネットでやりたいのだ。
そう、プロトコルをhttpsとFTPSのみで稼働するシステムにして、VPNは必要ない仕組みにしたいと考えている。

インターネットVPNを主回線としている企業は多いが、VPNを必要としない、システム構成にしている企業は、全世界でも、0に近いと思う。(それなりの規模の企業では)

弊社は、それに挑戦したいと思う。