2011年8月5日金曜日

「好きだからその店で買う」というストアロイヤリティーは総合小売業には当てはまらないのではないか。

今日、ループスの斎藤氏らとの会食の会話の中でふと気づいたことなんだけど。

私は、常々、「東急ハンズに買う理由は?」という問いに対して「好きだから」と回答されるのが、最良であると思っている。

しかし、ふと気づいた。

・総合小売業は、「好きだから」という理由で選ばれるお店にはなりえないのではないか。

ということだ。なり得るのは、専門店だけではないかということだ。
現存する総合小売業で、この、Love Based Storeは、具体的にあるのだろうか?
有名どころでは、アップルストア、ザッポスなどがある。いずれにしても、専門店だ。

・A社が好きだから、夕食の肉、魚はA社で買うし、おしゃれな洋服も、A社で買うの。
こんな人いるだろうか。

総合小売業A社は、好きだから、ではなく、
・近くにあるから(利便性)
・安いから
・とりあえず、だいたいのモノが揃うから
という理由ではないだろうか。

私が、総合小売業が、「好きだから」という理由で来店されないと確信したのは、総合小売業の最大の武器は、「ワンストップショッピング」だからだ。
ワンストップショッピング=1つのお店でお買い物が完了する
ということなのだ。

ワンストップショッピングは、言い換えると、買い物はメンドクサク、効率的に済ませたいと思っている人の行動である。

それは、「そのお店が好きだから、そのお店で買う」というこだわりのある行動とは、相反する。

さて、ハンズはどうなのか。ハンズもある意味、総合小売業の側面がある。

しかーし、ハンズは、専門店の集合体、でありたい。各専門店は、競合に負けない力を持っている。たまたま、その専門店が、集合しているお店なのだ。と、いうふうになりたいな。