2010年10月1日金曜日

今日で上期終了。人事異動などあるね。

ハンズの異動のタイミングは、4月1日と10月1日。
今日で、異動になるメンバーの送別会だ。

異動するメンバーの1人は、システム課に18年のベテランだ。うーん、長いなぁ。18年ってのは、社会人人生の約半分だから。

長い間、お疲れ様でした。

さて、人事制度は、永遠の課題であり、正解のない制度の一つである。

殆どの企業は、システムの要件整理や運用などは、システム部で行うが、「開発」は、外注するのが普通である。
外注費用は、一ヶ月・1人あたり、120万円〜180万円程度。(普通の大手SI企業に頼むと)

これを社内のメンバーでやると(どの役職の人があるかで違うが)、ボーナスや福利厚生などいれても、50万あれば、なんとかなる。だから、社内リソースでやると、
・単純費用として、1/3になる。

あとは、要件定義のコミュニケーションミスなどを考慮すると、システム開発工数は、外注するよりも、激減する。(場合によるが、当社の経験でいくと、1/5〜1/2)だ。

なので、企業としては、システムは、内製化するとコストは、物凄く、さがるわけである。

しかし、ここで問題なので、人事ローテーションや、その人のキャリアの問題だ。3年程度でどんどん人事ローテーションをするのであれば、内製化は不可能だ。

ハンズという小売業に入社したからには、「システムの仕事をやりたくて、ハンズに入社しました」という人は、0人であり、接客・販売がしたいから入社したわけだ。

1 システムの専門家としてキャリアを重ねることに、本人として幸せか。
2 システムの専門家として、キャリアを重ねさせることい、会社として最適解か。

1の問題で、「システムをやっていきたい」という人は、稀にいる。あとは、2の問題で、人事ローテーションと、専門職の設置をするかしないか、という問題。

私の意見は、専門職をつくってでも、システムを内製化するほうが、企業としては、利益、業務・IT化のスピードを考えると、リーズナブルな解であると思う。
ただし、そんなことをやりたい人がいれば、の話しだ。(普通の企業で、内製化を推進しようと思う人間は、1%もいない。だって、リスク、苦労を背負い込むだけだからだ。)

たまに、思う。私も、たまに思う。あー、外注していれば、もっと、楽なのになぁと。

けども。だ。

それを自分でやりたいと思うのは、プロフェッショナル意識、好奇心、探究心などからくるものなのだ。

だから、もし、自分でシステム開発をしたいと心から思っている人がいて、なおかつ、システム開発にスキルが普通にあるのであれば、専門職としてのキャリアもあってもよいのではないかと思う。
だって、1人あたり、年間(それも毎年)、1000万以上のコスト削減をしているのと同じなのである。だから、マネジメントではないにしても、それなりの処遇をしても会社側としては、お釣りがくるのである。

注:因みに、開発の内製化をしない場合は、人事ローテーションをするほうが、むしろ、良い。専門職にするべきでない(調整役なんてのは、専門職とはいえないので)