2010年1月11日月曜日

LSP(レイバースケジューリングプログラム)で、欧米の間違ったやり方が紹介されたことがある

LSP(レイバースケジューリングプログラム)とは、簡単に言ってしまえば、
・作業工程表をしっかりとつくって、ちゃんとやりましょう
というものだ。
私が社会人になった1990年代からあるものであり、名前が、英語であることから、米国あたりから輸入された言葉であることも事実であろう。

1990年代、私は、欧米の小売業の業務プロセスをせっせと勉強していた。本を読み、現地に行き、実際に話を聞いた。

その中で、腑に落ちないセオリーがあった、紹介しよう。

ケース1
・優秀な業務プロセスとは、打つべき人が打ち、守るべき人が守る。
それぞれの、役割を全うすることが、優れた業務プロセスであり、良いお店つくりとなるのだ。
例えば、ダメなお店というのは、店長が、少し、汚れていた部分があったので、掃除をしていた。これは、店長のやるべき仕事ではない。店長はお店のマネジメントをするべきであり、こういう業務に時間をとられているから、自分のやるべき仕事ができないのだ。それでいて、時間がない時間がないと言っている。また、これは、店長だけではなく、本来清掃が役割の人のモチベーションも下げてしまう。他の人がやってくれるから、いいや、となってしまうのである。あるいは、自分の仕事をとられて、良い思いはしない。「だから、店長は、ゴミ拾いなどLSP(役割)の定義にない仕事をやるべきではない」。

以上、
こういうケーススタディーがあり、よって、LSPは、重要なのだという論法の業務改善が正論であった時代があった。(まあ、ある意味、今でも正論ではあるが)

ケース1は、正しいように思える。理論的には。
しかし
直感的・感情的には、腹落ちしない。(これは、日本人と欧米(特に米国)の働き方の違いでもある。しかし、日米の違いを論じるのはここではやめておく)

上記の考え方・働き方は間違っている。

特に、日本人はそうだ。そういうDNAではないのだ。そもそもが。グローバルスタンダードという言葉がある。諸外国と付き合っていくには、ルールは必要である。しかしながら、グロバールスタンダードという(いったい、何カ国がそのやり方なのか説明もないような)言葉に従ってはいけない。取捨選択が必要だ。
どちらかというと、グローバルスタンダードを推進している私がいうのだから間違いない。

さて、続きは次回に記載。